2013/04/12

Karma



前のブログの記事でも書いたように、私がヨガの学びの中で大好きな項目である
〝カルマ〟について少し書いてみました。

Karma カルマ・・・
ヒンドゥーの教えに基づく考えで、仏教の世界では業(ゴウ)といわれています。
仏教にはヒンドゥーの教えから影響を受けているものがとても多く、
この二つはとても深く関係し合っています。

カルマとは〝行い〟をしたら必ず〝結果〟が返ってくる。
自分の起こした〝行動〟に対しての〝反応〟を表します。
人間はこのカルマを4つの方法から生産していくと言われています。

・思考によって
・言葉を通じて
・自分自身の行動を通じて
・自分の指示のもとで行われる他者の行為

私たちが今までに思った事、話した事の全て、行ってきた事、他者にもたらしてきた事の全て・・・
良い種を蒔けば良い実となって返り、悪い種を蒔けば悪い実となり返ってくる。
これら全てのカルマによって、私たちの将来(来世)が決定されるとしています。
(このカルマは、正と悪を識別するのが難しい幼い子供や動物や植物は将来に影響を及ぼすような新しいカルマを作り出すことは出来ないと考えられています。)

この『カルマの法則』に基づいて、人は魂の生まれ変わりを繰り返し、過去に積んできたカルマを燃やす為にまた新たな肉体を持ち、魂の再生サイクルの最終地点であるとするmoksha(モクシャ)に向かって輪廻を繰り返していると考えます。(分かりやすいところで言うと、悟りを開くといったイメージ)

この世に生きる様々な生物体の中で、私たち人間は蓄積されたカルマに対して働きかける事が出来る唯一の存在であり、純粋な考え、ポジティブな行動、願い、瞑想、マントラなどを通して現代の生活でのカルマの影響を解決し、良い方向に向かうために運命を動かすことが出来るとされています。
しかし、いくらその行動が良い行いであったとしても、それが結果を求めて起こした行動である場合、そこには良い行為よりも先に結果に執着しているという自我意識が存在するため、そこにまた新たなカルマが生まれます。純粋な気持ちで今自分の目の前に与えられたことと向き合い、恐れず自分のすべきことをまっすぐ受け入れ、立ち向かっていく過程こそが大切なんだと思います。

他にも、現代では当たり前に〝食べ物〟とされているお肉を食べるという行為も、生きていた動物を殺生していることでカルマを積んでいるともいいます。
仏教にも精進料理というものがあります。ベジタリアンとほぼ同じ理由からきています。
私も基本的にはベジタリアンなのですが、時と場合により出していただいたものなどはその気持ちに感謝して頂いたりもします。
こうしてヨガの学びを深めていくと、無知ということの怖さを感じます。
食肉の生産背景であったり、ファーストフードや、科学調味料漬けの現代の食生活・・・
決してそれらを否定することもしないし、無理にベジタリアンを押し付けるなんてことも
絶対にないのですが、〝知る〟という行為を多くの人にして欲しいというのは切なる願いです。

ヨガを学ぶことによって、自分が生まれてきた意味や生きている意味など・・・
暗いトンネルの中で暗中模索・・・
はるか遠く先にかすかな小さな光が見えたようなそんな感覚です。
ヨガの学びにゴールはありません。
それがとてもおもしろいのです:)

今日、このカルマに関して書こうと思ったきっかけを与えてくれた人がいました。
それが更に自身の学びともなりました。
とても感謝しています;))

これらはカルマの教えのほんの数ミリにも至らないかもしれませんが、
ほんの少しでも私がヨガで学んだ智慧を多くの人と共有することが出来、
また何かしらの影響を与えることが出来たのならばそれは私にとって最高の喜びです。

ここまで長い文章を読んで頂きありがとうございます:)





0 件のコメント:

コメントを投稿