2013/06/15

To Sunlight



中禅寺湖から流れる大谷川

女峰山から流れる稲荷川の間に

大江戸を見つめて鎮座する荘厳な建物は何を説いてるだろう...




 

 
 
 











                    
 
 
一本の電話が鳴る。
 
走れメロスの如く、友に会いに。

メールや電話、言葉とかどうのこうのよりも

とにかく会いに走り出していた。

彼女は私の膝の上、声を殺して泣いた...
 
 
 
 




私はそっと寄り添うことしか出来なかった。
彼女の辛さが痛いほどに伝わりかける言葉もない...
 
けれどただそばにいるだけでよかったんだと思う。
 
人生で起こることのタイミングは全て完璧に出来ている。
私はそう思っている。
 
このタイミングで二人が会えたのもきっとそうだろう。
 
数年ぶりに彼女の実家に、そして彼女の家族に会った。
並んで一緒に寝たりとか、彼女のお母さんが作ってくれた朝ごはんを一緒に食べたりだとか、
お味噌汁のお味噌は彼女のおばあちゃんの手作りだというから今度は一緒におばあちゃんに味噌作りを教えてもらおうとか話しながら...
帰り際、お母さんにこれからも娘をよろしくお願いしますだなんて言われたもんだから
私がこの子を守ってあげなきゃなんて思ったりとかしながら
より一層男らしくなってしまいそうな気がしてならない。
 
 
翌日せっかくここまで来てしまったのだからと、
彼女の家から近くの世界遺産に囲まれた日光へ二人で出かけた。
 
いつぶりだろうかも思い出せないくらい久しぶりに訪れた日光。
 
雨上がりのしっとりとした濃い緑が青々と輝いていた。
すーっと呼吸が楽になるのを感じた。
 
ふと見ると何度も泣き出しそうな彼女。
私が運転中も声をあげて泣き出す彼女を横目に
涙が枯れるまで泣いたらいいさ、いくらだって付き合おうじゃないか、
あなたが心から笑えるようになる日がくるまで。
ただただそう思っていた。
 
この歴史ある大自然に囲まれた日光のエネルギーをたくさん彼女に浴びて欲しかった。
 
 
 
 
 
広い日光の寺院をたくさん歩いたあと
素敵なカフェで二人ゆっくりゆっくり時間を過ごした。
 
人生いつ何が起こるかなんて分からないし、
いつ死ぬのかだって誰にも分からない。
 
悲観的な思考でどんより生きる時間は出来るだけ少ない方がいい。
なるべくなら多くの時間を笑って過ごしたいもの。
 
人生で起こるマイナスなこと全てが今までのカルマの清算ということは決してないと思う。
どれだけ良い行いをしていても理不尽なことが起きてしまう場合もある。
理屈やこの世の魂レベルでさえ説明のつかないこともきっとある。
 
だけれども、どんな時でも常に前を向いて歩いていればいいの。
1分前も過去、十年前も過去。
長さなんて関係なく過去は過去であってもう終わってしまったことは同じだ。
大事なのは今、そして未来を見据えて進んでいくこと。
どんな壁が現れたとしてもぶち壊して進んでいく。
それくらい強い心を持っていたい。
 
戦国時代を生き抜き天下統一を果たした徳川家康の心とはどれだけ強いものだったのだろう...
鳴龍の共鳴と共に改めて歴史を知りたくなった。
 
 
 

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